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日本語における主語の省略
日本語の主語は頻繁に省略されます。省略というより、主語はないのが基本で、必要な時だけ用いる「表出」とする考え方もあります。事実、日本語では「私」を対象化して主語にせず、省略し、それでいて「私」の行動であることを伝える表現が多くあります。「私が私が」という自己主張の強い表現を避ける日本語の傾向がその背景にあるようです。今回はそんな日本語における主語の省略について書いていこうと思います。
まず、主語が頻繁に省略されるポイントについて以下に挙げていきます。
A.話し手(書き手)
B.行動の主体が誰であるかが問われない総称的な主語
C.同じような要素が連続して現れる場合で先にでてきた言葉
D.状況(ジェスチャーを含む)から見て言わずとも分かる場合A.話し手(書き手)は頻繁に省略されます。
「誰が」ということを言わなかった場合、その「誰が」に当たる第一候補は話し手(書き手)自身となることが省略の理由です。
例:
1.このままではまずいのではないかと(私は)思う。
2.(私は)どうしてもあの服が買いたい。
3.(私は)始めるとするか。
4.(私は)この絵を彼に描いてもらったのです。
5.(私は)拝見いたします。
B.行動の主体が誰であるかが問われない総称的な主語の場合、主語は省略されます。
例:
1.あの地域では、(Aが)熊に遭遇する可能性がある。
2.(Aが)毎日飲み歩くのは健康によくない。
3.(Aは)この事件を世界金融危機と呼ぶ。
4.(Aは)肉に塩を振り、しばらく寝かせる。
5.(Aは)お酒を未成年に販売してはいけない。
6.(Aは)この試験に合格すれば、昇進できる。
C.同じような要素が連続して現れる場合、先にでてきた言葉は実質的な意味を失うため、省略されることが多くなります。これは文章の冗長さを避けるためです。
例:
1.まもなく(時間が)正午になります。
2.タクシーに乗ると、(金額が)20,000円もかかる。
D.状況(ジェスチャーを含む)から見て言わずとも分かるだろうという主観的な判断に基づき、表現対象(主語)が省略されます。いわゆる暗黙の了解とい
う、極めて状況依存的かつ主観的、あいまいな省略である一方で、日本文化を特徴的に表す現象とも言えます。
例:
1.(曇り空を見上げて)(雨が)降ってきそうですね。
2.俺に任せておけば(○○は)大丈夫だ。
3.(経済指標のデータを見て)(○○は)危ないですね。
省略の基本は、前と同じ要素が出てきた場合は省略できるということです。しかしながら、本当に同じ要素と言えるかどうかについては慎重な判断が必要です。仮にAという主語が前後して出てきた場合でも、文脈の展開によって後出のAはすでに前出のAと同一ではない、ということがあるからです。
さて、逆の視点から見て、どのような場合は省略しにくい、または省略できないのでしょうか。省略しにくい、省略できないポイントについて以下に挙げていきます。
a.省略すると混同を招く場合b.文と文の間に存在する意味上の距離が遠い場合c.文と文の間に存在する物理的な距離が遠い場合a.省略すると混同を招く場合は省略できません。
例:少年は万引きをした時、警察官がこちらを見ているのに気づいた。だが(少
年は/警察官は)何事もなかったように立ち去った。
上記の例では、立ち去ったのは「少年」である可能性も、「警察官」である可能性もあり、省略してしまうと意味不明な文章になってしまいます。
b.文と文の間には意味上の距離があります。意味上の距離が近いと省略しやすく、遠いと省略しにくくなります。
例:
1.Aは大学院進学に当たってゼミの指導教授に推薦状を書いてもらった。(Aは)大学院進学が決まると、すぐに礼状を書いて出した。(順接)
2.Aは大学院進学に当たってゼミの指導教授に推薦状を書いてもらった。(Aは)大学院進学が決まっても、しばらく礼状を書かなかった。(逆接)
同じ主語の省略でも、1.の方がスムーズに感じられます。これが意味上の距離で、文の間に存在する意味上の距離が1.の方が近いということです。一方、2.の場合は意味上の距離が遠く、「Aは」という主語を省略しないほうが自然でしょう。
なお、意味上の距離が存在する場合の対応方法として、以下の2つの方法があります。
1)主語を省略しない
2)接続詞を補う
1)については、意味上の距離を保ちつつ、新たな話題が始まるという感じが加わることに注意してください。2)については、純粋に意味上の距離を縮め
る作用があります。
2)の例:
Aは大学院進学に当たってゼミの指導教授に推薦状を書いてもらった。しかし、(Aは)大学院進学が決まっても、しばらく礼状を書かなかった。
接続詞の作用によって距離が縮まり、不自然さがなくなったと感じられます。
意味上の距離が近い場合に主語を省略しない用法では意味上の距離を保ちつつ、新たな話題が始まる効果があるのに対し、省略する用法には文にまとまりを持たせる効果があります。そのため、省略してもしなくても良い場合、同一の段落(または話題)内においては省略することで文章にまとまりをもたせ、段落(または話題)が変わったところでは省略しないことで新たな話題が始まるという感覚を加える用法が効果的です。
C.文と文の間に存在する物理的な距離が遠い場合、同じ要素であっても、省略しにくいものです。例えば2つの主語の間が10ページも離れていると言う場合には、新出の主語として扱い、省略しないのが妥当でしょう。(文:間仁田)